卒論に追われる4年生の迷走録

進路について迷走気味、とはいえなんとか無事に進路が決まった地方旧帝理系大学生です。なんやかんや4年になってました。院試勉強、水泳、バイト、部活、その他諸々、興味があることについて幅広く書いていきます

塾講師バイトを通じて

 こんばんは、一郎丸です。僕は塾講師アルバイトをしています。教えることが仕事なわけでありますが、教える側の人間も、教えながら学んでいくことも多いですよね。今日はそんな内容になります。

 

 先ほど述べたように、僕は塾講師バイトをしています。主に中学生に5教科を教えています。

 僕のバイト先の塾は非常にアットホームで、生徒も我々スタッフも塾に行くことが苦痛にならない点が魅力だと感じます。生徒もスタッフも楽しく学習、指導ができていると思います。

 僕にとってはバイトに行くことが一つの楽しみになっています。

 

 そのような塾でバイトしているのですが、先日、塾の社員さんの研修があったようで、その研修で社員さんが課された宿題?のようなものとして、

「『会社、および塾をより良くするためにどうしていきたいか』ということについて、それぞれのビジョンあるいは意見を、1対1で議論することをなるべく多くの人間と行う」

という課題が出たようです。

 そこで今日僕も、働いている校舎の教室長さんと1対1で校舎のビジョンについて議論しました。

 

 教室長さんが塾講師という職に就いた目的から、塾講師という職業の魅力、指導の際に意識すること、その他諸々について話し合いました。その中でも印象に残ったことを取り上げていきます。

 

 塾講師に限らず、人と接する職業においては人と人との関係性が重要になります。学習塾において、その最たる目的は点数アップや志望校合格です。その目的のみに終始すれば、講師と生徒の関係性はあくまでも勉強を教える人と教わる人。点数が伸びればお互いそれでよし、お互いの為人は関係ない、そんな関係になるかもしれません。

 しかし、そのような関係性が僕の勤める校舎でのあるべき姿なのか、生徒にとって志望校合格や点数アップよりも重要なことは何なのか。僕らは生徒に何を教えるべきなのか。それを最も考える必要があると思います。

 

 僕自身そうでしたが、将来の夢というものがしっかりと持てている中高生は決して多くはありません。実際に指導していても、ただ高校入試という確実に迫ってくることに対し、先生や親から急かされるがままに勉強する生徒が多いように感じます

 何のために勉強するのかわからないまま勉強してもやる気が湧かないのもある程度仕方がないと思います。そのような生徒たちに対して、ただ点数を上げるための指導に終始していても、彼らにとって本当に有益かはわかりません。

 

 彼らに示すべきなのは、今後彼らにはどれほど多くの選択肢と可能性を有しているかだと思います。自分の進みたい道、自分の描く理想の未来というものが定まってくれば、自ずとやるべき課題に向かっていけると思います。

 それを伝えるためには、ただ教える側と教わる側の関係に留まらず、お互いに相手に興味を持つ必要があるように感じます。

 

 僕は生徒たちに対して、自分の経歴や、大学のこと、部活のこと、将来について考えていることなどを話すようにしています(単純に雑談をしているだけかもしれませんが)。嬉しいことに、それについて生徒たちも興味を持ってくれています。

 僕は生徒たちに対して、僕という一人の人間の人生についての考え方を示していくつもりです。僕がどのようなことを思って今の大学に入り、日々どのようなことに疑問を感じ、何を考えてどのような将来を思い描くのか、それを示したいのです。僕の示すサンプル(実体験)を通じて、今度は生徒一人一人が自分の人生について考えてほしいのです。

 僕もまた、生徒それぞれに役に立ちそうな話をするように心がけています。実際に話しているときや、僕が出勤した際の生徒たちからのリアクションからして、生徒たちとは良い関係が築けていると思います。

 

 教室長さんも同じように、生徒たちが自分の生き方について自分で考え、それに向かって努力していってほしいという考えです。僕が生徒たちに話すことについては、有益であると考えてくれているようで、もっと話してやってほしいと言われました。自分のやっていることが有益で校舎の役に立っていると認めてもらえたことは、非常に嬉しかったですね。

 

 生徒一人一人の思い描く人生によって、生徒一人一人にとっての成功は異なります。それぞれが人生の目標を導くための手助けが最もするべき指導ではなかろうかと、教室長さんと僕は考えています。その答えが見つかったら、生徒自身はそのための学習に励み、僕らは最大限その手助けをするつもりです。

 

 もちろんその目標は後々変わってくることも往々にしてあると思います。それならそれで構わないと思います。

 僕らが人生の先輩として、自分の将来を考えるプロセスを示し、それによってこれから先、生徒たちが自分の力で将来を切り開いていく方法を身に着けてくれたら僕は嬉しいです。

 

 志望校合格や点数アップはあくまで目標のための手段や通過点に過ぎません。その先の人生を見据えて、生徒たちには頑張っていってほしいところです。

 

 なーんて、本職ですらないただのバイト講師がそれっぽく書かせてもらいましたが、自己満足でも別にかまいません。僕は塾講師という仕事に誇りをもって取り組めています。やはり人の役に立っているという実感が得られるという点で、塾講師は僕にとって非常に価値のある取り組みです。

 

 何か人の役に立てること、それが僕の好きなことであると思うので、人の役に立てるような生き方を模索していくつもりです。また、生徒たちに価値ある話を届けられるように、日々有意義に過ごしていくよう努めていこうと思います。