卒論に追われる4年生の迷走録

進路について迷走気味、とはいえなんとか無事に進路が決まった地方旧帝理系大学生です。なんやかんや4年になってました。院試勉強、水泳、バイト、部活、その他諸々、興味があることについて幅広く書いていきます

セルが回らない?キックもついてない?そんな時は押しがけしましょう

 こんにちは、一郎丸です。久々にいい天気で何となく気分がよろしかったです。よろしかったんです。今はあんまり気分がよろしくないんですね。

 一郎丸に何があったのか、、、説明していきましょう。

 

 僕は普段バイクで大学に通っています(バイクといってもYBR125Kという小型バイクですが)。今朝も真面目に一限に出席しようと思ったのですが、どうやらバッテリーが弱ってしまったようでセルモーターが回らなくなってしまってました。僕のバイクにはキックスターターなんてついてません。さあどうしましょう?

 そんなときは押しがけすればいいんですね。正直僕はもう慣れちゃってますはい。

 

セルモーターキックスターター

 セルモーターとかキックスターターとかそもそもなんだってんだい?という方のために簡単に説明しておこうと思います。

 車とかバイクって、ガソリンとか軽油とかハイオクで動きますよね。でもそれと同時に電気によって動いている部分も非常に多いです。考えてみればそうですよね、ヘッドライトにウインカーにエアコンにカーナビに、etc…これらは電気がないと動きません。そもそもガソリンを燃焼させるための火花を飛ばすスパークプラグも電気によるものです。電気がなければエンジンは回らないのです。そのため、車やバイクにはオルタネータと呼ばれる発電機がついていて、エンジン回っているときにオルタネータも回転し、回転によるコイルの周りの磁界の変化によって発電する仕組みになっています。発電していて余った分の電気を蓄えておくのがバッテリーの役割です。

 すごいざっくりいうと、エンジンかかってれば電気ができるってことです。

 エンジンは内部で燃焼反応が起きることによってクランクの回転運動を生じさせます。一度安定して回れば回転運動は続きます。しかしその初動をどうするか、そこで蓄えておいた電気の力でエンジンを始動させようって時に使われるのが、セルモーターです。最初は電気の力でクランクを回してエンジンをかけようってことです。セルモーターがついていないバイクはキックスターターというものがついていて、人がペダルを蹴り込んで、人力で初動の回転を与えていたわけです。

 

セル回らん、キックもついてません。押さねば…

 先ほど申しました通り、僕のYBR125Kにはキックスターターはありません。さあ如何にしてエンジンをかけましょうか。そこで一つの有効手段と言えるのが押しがけです。

 ※押しがけは残念ながらキャブ車のみつかえる手段です。インジェクション車はバッテリーが上がると、燃料供給がストップしてしまうそうなので、あきらめて充電するしかなさそうです・・・

 キックスターターは人力でエンジンに初動を与える方法でしたが、キックがなくても人力で初動を与えれば良いんです。タイヤを回して、チェーンを介して、エンジンに動力を伝える、それが押しがけの概要です。

 ではやり方を説明していきます。ある程度の広さがあって、安全な場所で行うようにしてください

  1. キーを回しておく回しておかないと火花が飛ばずエンジンがかかりません
  2. ギアを2速(もしくは3速)に入れる
  3. クラッチを切る(クラッチはエンジンとタイヤの動力伝達のための部分です)
  4. バイクを押してダッシュ
  5. スピードメーターをチラ見して20km/hを超えるまで頑張る
  6. 十分に速度が出たら、クラッチを繋いでエンジンを回す
  7. エンジンがかかったらすぐにクラッチを切る
  8. アクセルを調節して回転を安定させる

以上です。僕は125ccの重量がせいぜい135kg程度のバイクなので2速でやりますが、大きなバイクだと3速の方が楽にできる模様です。速度も多少バイクによって異なりますが、さすがにバイク押して30km/hも速く走るのはしんどいので、せいぜい25km/hで十分ではないでしょうか。下り坂を利用すると楽にスピードを稼げますよ。

 ほかのサイトに書いてあるやり方だと、クラッチを繋ぐと同時にバイクに飛び乗る、なんてやり方もありますが、転びやすそうなので僕はやりません。また、最も注意してほしいのが、7のエンジンがかかったらすぐにクラッチを切ることです。エンジンがかかると、エンジンの回転に応じてバイクが自分で走ります。右手でアクセルを捻っていたりなんかしたら、、、わかりますよね、跨ってないのにバイクだけ暴走します。自分がケガする可能性はもちろん、周囲にも危険が及びます。くれぐれもご注意ください。

 また、せっかくかかったエンジンも速度が落ちて回転数が落ちてしまえばエンストします。その前に確実にクラッチを切ってアイドリングを安定させましょう。

 

無事に一限に出席しましたが…

 無事に押しがけを成功させ、1限にも間に合いました。そして講義終了後、講義棟前でも、「あの人何してんの…?」という視線など気にせず、再度押しがけを成功させ、いつもお世話になっているバイクショップへバッテリーを充電してもらいに向かったのですが、、、不幸にも今日に限って定休日...。まあ下調べせずに向かった僕が悪いんですけどねぇ。明日も朝から押しがけしなきゃいけなくなりました。まあできるんですけど、やっぱ面倒くさいです。セルモーターは偉大です。

 また、バッテリーが死んでると、信号待ち中とかにエンストしたら詰みます。歩道まで押していって、また押しがけすることになります。車道のど真ん中で突然バイクから降りて歩道まで押していくのは本当に空しいですよ。

 

 押しがけはまあそうそう滅多に使わないかもしれませんが、本当に緊急事態の際にはもしかしたら役に立つかもしれません。やり方だけでも頭に入れておくと良いかもしれませんよ。